校長あいさつ
ご挨拶
日本は今後、世界の誰も経験したことがない高齢社会に突入します。2025 年には高齢者の割合が3 割を超えます。高齢化に伴って、介護を必要とする人もますます増加していきます。現在約3,300万人いる高齢者のおよそ6 人に一人、600万人以上が要介護認定を受けています。介護の需要は増すばかりです。
これからは地域社会の中で利用者の生活の質(QOL)を高めることが、医療・介護・リハビリに関わるすべての専門職の共通目標となります。その中でも介護職は特別に重要な役割を担っています。利用者さんにもっとも身近な存在であって、接する時間も長い介護職は利用者さんの代弁者といえます。利用者さんに関わるさまざまな専門職に対して、利用者さんの日々の生活に関する貴重な情報を伝えることのできるのは、介護職をおいてはありません。
今日ほど介護職に「一人ひとりの生活をきちんと見る力」「それに基づいて適切な支援ができる力」「他職種と連携する力」が要請される時代もありません。確かな専門的知識と技術に加えて、それを現場で生かすための力、たとえば共感する力、創意工夫する力、連携する力などが不可欠になってきます。それらの力が身につけば、結果として利用者さんのQOL が上がるだけでなく、自分自身が、仕事への「やりがい」「満足感・充実感」を発見することになるでしょう。
こうした力は現場でこそ身につきます。様々な疑問や課題を出しあい、議論しあい、自分の納得する解決方法を講義・演習から発見する。そのために、今回の実務者研修は大いに役立つと信じております。ご健闘をお祈りいたします。
サンビレッジ国際医療福祉専門学校
校長 小林月子
サンビレッジ国際医療福祉専門学校 の介護福祉学科
心に寄り添う介護福祉士を目指します。
介護福祉士は、高齢者や障害をもつ人が日常生活を快適に自分らしく、希望をもって過ごせるよう支援します。その方を尊重し、体や心の状況に合わせて、助けが必要な部分の支援をすることを学びます。それに先立ち、対人援助職の基本となる「人に受け入れられること・人を受け入れること」を学んでいきます。
超高齢社会の今、多くの質の高い介護福祉士が求められています。
なお、卒業後、大学に編入し、社会福祉士を目指すこともできます。
●募集定員…40 名
●修業年数…2 年
●取得資格…介護福祉士国家試験受験資格、専門士
介護福祉士の仕事
- 食事、排泄、入浴、家事などの身の回りのサポート
- 趣味や楽しみ、レクリエーションなどのサポート
- 本人、家族へのアドバイス
- 他職種との連携
ポイント
- 「力」を十分に引き出す介護、やりすぎない介護
作業療法学科
生活を共に創り出す作業療法士を目指します。
「からだ」や「こころ」に障害がある方に対し、その方らしい希望ある人生への糸口を発見し、不可能を可能に変えること、それが作業療法士です。その方の経験や価値観に基づいて、手工芸や様々な活動の中からその方に最適な活動を見つけ、不可能と思われた動きや暮らしやすさを導いたり、不自由さを補うために福祉用具などを利用したりして、より良い生活・人生を創るための支援を学びます。医療をはじめ、保健、福祉、教育や職業領域など、幅広い分野での活躍が期待されています。
●募集定員…20 名
●修業年数…3 年
●取得資格…作業療法士国家試験受験資格、専門士
作業療法士の仕事
- 意欲を引き出す活動の発見
- その活動の実施
- レクリエーション
- 日常生活の回復訓練
- 福祉用具の提案・作成
- 自助具の提案・作成
- 就労支援
言語聴覚学科
生きている実感を取り戻す言語聴覚士を目指します。
「話せない」、「聞こえない」といった言語や聴覚の障害、あるいは食べ物をうまく「飲み込めない」ことにより好きな物が食べられなくなる摂食・嚥下障害に対して検査や訓練を行います。コミュニケーションをする喜びと食べる楽しみを取り戻し、さらには生きる喜びを感じられるよう支援します。そのために必要な高度な知識や技術を学びます。
対象者は乳幼児から高齢者まで多岐にわたるため、幅広い分野での活躍が期待されています。
●募集定員…20 名
●修業年数…3 年
●取得資格…言語聴覚士国家試験受験資格、専門士
言語聴覚士の仕事
- ことばの訓練
- 聞こえの訓練
- 摂食、嚥下訓練
- 安全な食事の指導
ホームページリンク
社会福祉法人 新生会
サンビレッジ国際医療福祉専門学校
[ 介護福祉学科・作業福祉学科・言語聴覚学科]
豊富で多彩な実習で力をつけます。高齢者福祉施設、保育園、障害者施設、病院(作業・言語)および個人宅などで実習を行い、さまざまな人に対応できる力を身につけます。さらに、多様な現場や職種の中でチームで働く力を学び、将来、医療・福祉の力で地域をガッチリと支えることができる人材を育成しています。