3月4日の「ペコロスの母に会いに行く」映画上映会には、大勢の方にお越し頂きましてありがとうございました。
数年前、岡野雄一(ペコロス)さんの原作本を読んだ時、おかしくて、切なくて、涙が出ました。
ペコロスさんの描く漫画のタッチの温かさと長崎弁の何とも言えない柔らかさが、数々のエピソードを彩ります。
「認知症の方と関わるにはその方の世界に入っていくようにしましょう」とよく言われますが、ペコロスさんの漫画を読むと「その世界というのはきっとこんなことなんだなぁ」とイメージできるのです。
そして、大変な思いをされたのは間違いないのに、それを笑いに変えてしまうところに何だか力強さを感じます。
その人の人生を感じとる想像力を働かせ、ユーモアをもって肩の力を抜いて接する…認知症の方への関わりで大切なことを示してくれているように思います。
以前特養で働いていた時の、認知症の方々との大変ながらも楽しい毎日を思い出し、なんだかジーンとしてきました。

小泉祐子(担当:介護過程Ⅲ)