3月末に慈照寺(銀閣寺)の庭園に行ってきました。そこで、苔の合間に落ちた葉を丁寧に拾い集める庭師さんとふとしたことで話す機会を得ました。
慈照寺の庭には60種類以上の苔が生えており、さすがの庭師さんでもすべての種類を認識することができないそうです。そんな数多くの苔を上手に育てるための秘訣は…
なんと地下60cmまで掘り、そこに炭を敷き詰め、水はけを良くしてあげることが大切だと言われました。苔は青々と生えていますが、それを支えているのは地下60cmの見えない工夫なのですね。
これは介護福祉士のスキルと同じことなのでは?と思います。表面的には何気なく行われている介護、しかし、そのバックグラウンドには大きな意匠が込められている、職人技のような感じでしょうか。
サンビレッジの実務者研修やスキルアップセミナーなどの各種研修では、きっと見えないところの「意匠」「スキル」まで磨くことができると思います。みなさん、「意匠」ある介護福祉士になっていただけることを期待しています。

廣瀬 武(担当:ホームページ)